Journal

22.JULY 2014

この前、友達にフォントで何が好き?と聞かれて、
ここ数年安定のCaslon好きなので、フォントのことをちょっと書いてみます。

キャスロン(カスロン派もいる)は、イギリス人のキャスロンさんが作ったセリフ体。
(セリフ体とは縦線が太く、ウロコのある書体のこと。みんな大好きヘルベチカは、セリフが無いサンセリフ体。)
歴史とかは長くなるので割愛しますが、約300年前に作られ今でも愛される素晴らしいフォントです。

わたしが好きなとこは、Cや小文字のeの上下がくいっとまわりこんで、丸くなっているところと、
しかしその可愛らしさに頼らず、縦の線がずーんとしているところ。
このおかげですっきりした空間に配置しても全体を締めてくれるし、 且つ堅くなりすぎない雰囲気を作ってくれる。
数字もスマートです。2の斜め線で締めてるとことか、3や5の丸とか…

このサイトのメニューにも、迷った末にイタリック体を。

フォントの話はマニアックになりがちですが、
誰でもこれ好きだなーと思う文字はあると思うので、気になったら軽く調べてみると面白いかもです。

小林章さんという、フォントの神みたいな方がいて、 その方のブログも面白いです。キャスロンの話はこちら

あと、仙台にキャスロンというパン屋があって、10年ぐらい前に行きました。
当時はここまでキャスロン好きではなかったけど、DRAFTがデザインしたというので
フライヤーなどいちいち可愛かった記憶があります。
店名はフォントのキャスロン由来ということで、パン屋なのにフォントの話が載ってます。いいね。

フォントネタは果てしないので、また今度書きます。
こういう感じのフォントが好きだから使って!という依頼も大歓迎です。