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14.MAY 2014

サイトをアップするにあたり、名刺も新しくしました。
活版印刷のサンプルとしても使えるように、黒インクと空押しで刷りました。

先日、手動の印刷機を購入したので、名刺や小さいサイズのものなら自分で刷れる用になりました。
なので、紙を変えたりインクを変えたり、実験し放題です。

今回は、「クレーンレトラ」というコットン100%のやわらかい紙を使用しました。

クレーンレトラ スノーホワイト 199kg

断面を見るとわかるのですが、とても厚い紙です。
もっと薄い連量のものもあるのですが、厚い紙って印象に残りやすいので、今回はこちらで。

活版印刷は、インクの乗った版を紙に押し当て、圧をかけて印刷する手法です。
圧の掛け方で、凹みが大きくなったり、フラットになったりします。
実は活版印刷が主流だった頃は、凹ませるのはNGとされていたのですが、近年この凹みが面白い印刷方法として活版が見直されるきっかけになり、一般の方にも広く知られるようになりました。
なので、がっつり凹ませたい!というのも、凹みはさりげなくというのも、どちらも大抵の印刷所は対応してくれます。

版は金属や樹脂があります。
今回は小さい文字が多いので、硬質樹脂版に。圧をかけても文字がつぶれにくいです。

刷り上がり。
さとうの「藤」やグラフィックの「ッ」など、細かい文字もくっきり出ています。ここが仕事として大事です。

ロゴ部分はインクを付けず、空押しにしました。

クレーンレトラはやわらかいので、きれいに凹みます。
刷る作業は機械的にどんどん刷れるので、とても楽しいのです。疲れるけど。

こうして新しい名刺が出来ました。
評判もよく、嬉しいです。自分で刷ると嬉しさもひとしお。
もちろん、信頼している印刷所さんに頼むことも多々あります。個人名刺なんかは、手動でやるには量的にもちょうど良いのです。
次は違う紙とインクで作るつもり。

おまけ

試し刷りの用紙にインクのローラーをかけたら、ちょっといい感じに!
このがさっとした感じを何かに活かしたい。